~co2増加による地球温暖化説を否定する意見 その②
(2022年6月12日投稿)
解説
本日より、「100兆円を使っても0.001度も抑制できない!? 二酸化炭素増加による地球温暖化説を否定する側の意見とは~その①」について解説します。
「二酸化炭素が増えたら気温が上昇する」という主流の説に対して、「この説は間違っている。矛盾だらけだ」と異論を唱える人が多いのも事実です。前回、地球温暖化対策に最も大きな影響力を持つ国際機関、IPCCの活動目的は地球温暖化対策ではなく、共産主義思想を広める政治活動にあったことを説明しました。
しかし世界の主流は、「二酸化炭素、いわゆる温室効果ガスが増えたら地球の気温が上昇する。そして地球が破壊されていく」という世論となっています。ではこの説に対して、「二酸化炭素が増えても温暖化しない」と異を唱えている人達の科学的根拠となるデータには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここで、近現代の100年間で二酸化炭素の量がどれだけ増えているのか、あるいは地球の温度がどれだけ上がっているのかの状況をグラフで見てみます。
次のグラフは、気象庁における1890年から2020年までの世界の気温偏差となります。

このグラフを見てもお分かりのとおり、気象庁がデータを取り始めた1890年から2020年の間で、気温が上昇傾向であることがわかります。
次に二酸化炭素の濃度を気象庁のデータから確認してみましょう。

このグラフは日本の3つの拠点における、1987年から2021年の34年間のデータとなります。
このデータからもわかるとおり、1987年から2021年にかけて、二酸化炭素の濃度が年々高くなっています。
このように近現代の30数年間で見た限りでは、二酸化炭素の濃度が上がることによって気温も上昇することへの裏づけがあるのも事実であります。
ただここで、1万年という長い期間で見るとどうなるでしょうか。ここで月刊ザ・リバティという雑誌で紹介されていた東京理科大学教授の渡辺正氏の論説を紹介します。渡部正氏は、ご著書「地球温暖化の不都合な真実」において、地球温暖化説の矛盾を科学的データに基づいて指摘しています。ここで一つのグラフを見てみましょう。

こちらのグラフは、1万1千年前から現代にいたるまでの、グリーンランド氷床氷の分析で判明した二酸化炭素(CO2)濃度と気温のデータになります。まず下の二酸化炭素濃度のデータを見てみますと、1万1千年から7千年ぐらいまでは二酸化炭素の濃度は下降傾向であることがわかります。そして7千年前を起点として現代に至るまで二酸化炭素濃度は増加傾向にあります。次に上の気温のグラフを見てみますと、1万1千年前から現代にいたるまで、急激な気温上昇と気温低下を何度も繰り返していることがわかります。
ここでもうお分かりと思いますが、1万1千年間で気温変動を見ると、地球は温暖化でも寒冷化でもない状況です。そしてさらに、3千年前から現代までの期間で見てみると、むしろ気温が下降傾向にあります。もちろん3千年の間に、気温が急激に下がったり、上がったりすることを繰り返していますが、3千年間で見る限り、むしろ温暖化というより寒冷化の傾向にあります。
近年の100年間で見る限り、確かに気温は上昇していますが、過去の上昇幅と比べたら、決して大きいものではないことがお分かりいただけると思います。
かつてトランプがアメリカの大統領に就任していた時、「地球は温暖化していない。むしろ寒冷化してるぞ」と主張したのは、このような科学的根拠を元に主張したわけです。
本来、地球温暖化が正しいかどうかの判断は、科学的実証データを元に検証しなければならないわけです。しかし二酸化炭素と気温の相関図を見る限り、「二酸化炭素増加による地球温暖化説には矛盾がある」と唱えている人の方が正しいのではないかと思える根拠があるわけです。
いずれにせよ、今、二酸化炭素増加による地球温暖化説が主流となり、日本においても温暖化対策に国と地方を合わせて、1年間で5兆円の税金が使われている状況です。その予算をパリ協定に基づいて試算すると、2013年から2030年までの18年間で100兆円かかるとも言われています。
このような背景を考慮してか、トランプはパリ協定を離脱して世界から批判を浴びましたが、トランプがパリ協定を離脱した本当の理由が科学的根拠にあることを伝えておきたいと思います。
今、マスコミの大多数が「地球温暖化説が正しい」という前提で報道しているため、「地球温暖化は矛盾している」という異を唱えにくい状況です。さらにユーチューブにおいて、「地球温暖化説は矛盾している」ことを配信したら削除されるという信じられないことまで起きています。しかしさすがにこれは公平ではないと思います。
たとえ矛盾があっても「地球温暖化説が正しい」と報道できるのであれば、地球温暖化説を否定する人たちの意見も公平に報道するべきと考えています。マスコミは国民に正しい判断をしてもらうために、公平で客観的な情報を提供する責務を果たす必要があります。
■参考雑誌
ザリバティ2020年2月号
https://www.amazon.co.jp/dp/B082YCWB6B/
■「地球温暖化」の不都合な真実 単行本
マーク・モラノ (著), 渡辺 正 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4535788871
☆画像引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/
☆音楽引用元:ニコニ・コモンズ
https://amachamusic.chagasi.com/





